食物は、人を健康にする事もできますが、一方、摂り方を間違えると病気を引き起こす原因になってしまいます。
例えば、栄養たっぷり含まれている食べ物がいいと思い込み、糖尿病の人が高たんぱく、高エネルギーな食事を取り過ぎてしまうと、いっそう病気を悪化させてしまいます。
また、健康診断で問題ないと言われたからと、ちょっとした油断からエネルギーの過剰摂取による肥満となってしまい、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を引き起こすケースが多いのです。
生活習慣病になってしまうと、食事だけでは治すことは出来なくなり、医学的な処置(薬)適切な栄養、運動、休養の組み合わせによる治療が必要で、ひどくなってしまった場合は、一生その病気と付き合っていかなくては、ならなくなってしまいます。
自分の健康は、自分が責任を持って守ることが重要です。
「Quality of Life」栄養から考える運動
人間のからだは、グリコーゲンを分解することによってエネルギーを作ります。そのエネルギーを使い運動をする。
運動には、無酸素性運動(アネロビクス)と有酸素性運動(エアロビクス)があります。
無酸素性運動では、主に消費するエネルギーは「糖質」です。有酸素性運動では、主に消費するエネルギーは「脂肪」です。運動の効果から、脂肪を減らし筋肉を増やす・老化を遅らせ皮膚、筋肉、骨などを活性化させる・ストレスを発散させ免疫力を向上させることになり、健康な生活が楽しめることになります。
無酸素性運動のおもな効果は、
エネルギー(グリコーゲン)を筋肉へ取り込む能力が高まる
筋肉量を増やすことにより、基礎代謝量が向上する
有酸素性運動のおもな効果は、
脂肪燃焼を促進し、代謝を活発にする。
全身持久性体力を改善し、体脂肪率を改善する。
「Quality of Life」休養から考える健康
ストレス社会にとって、一番重要なことは休養です。
休養とは、睡眠によって疲れを取り除く「休」と、明日への活力を養う「養」の部分です。
休養には、消極的休息と積極的休息があります。
消極的休養
睡眠や休息をとる(家で何もせず横になっているなど)
積極的休養
仲間とコミュニケーションをとったり、身体を動かすことなど
心身ともにリフレッシュが必要です。一方、疲労には「精神的疲労」と「肉体的疲労」があり、十分に休息をとらず回復をしないままにしておくと、疲労が蓄積され、「慢性疲労」となり一定の限度を超えると、身体だけでなく精神的・病的な兆候が現れるようになります。
精神的疲労
精神的緊張をともなう作業による
肉体的疲労
身体を多く使う作業によるもの
慢性疲労(慢性疲労症候群)
原因がわからない疲労感が長い期間続く
疲労は、翌日に持ち越さずその日のうちに休養をとり回復させることが大切です。