糖尿病は血液中に含まれているブドウ糖(血糖)が異常に多くなり、神経・目・腎臓などの組織や機能に障害が起きる病気です。初期段階ではほとんど自覚症状がないため、健康診断で発見されても放置して治療をしない人も少なくありません。いずれ病気が進行すると、眠くなる・だるくなる・疲れやすくなる・視力の低下の症状で出始め、さらに進行すると、神経障害、網膜症、腎症といった3大合併症を引き起こします。
糖尿病性神経障害
脚のしびれや冷え、発汗異常、便通異常など様々な不快かつ苦痛な症状が出てきます。さらに動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞が引き起こされる場合もあります。
糖尿病性網膜症
網膜の血管障害によって網膜の血流が低下し、失明に至ります。日本人の失明の最大の原因がこの糖尿病性網膜症です。
糖尿病性腎症
糖尿病性腎症が進行すると腎不全となり、ひいては人工透析が必要となります。日本の新規血液透析導入者の45%の人が、糖尿病性腎症者で今では社会問題になっています。
予防のポイント
1)適正なエネルギー量を摂取する。
生活して行くために必要かつ最低量のエネルギーを摂取するようにし、年齢や体重、性別、運動量から消費エネルギーを計算し、症状や合併症など有無を考慮して、摂取すべきエネルギーを決める。
2)栄養バランスを保つ
偏らず、出来るだけ多くの種類の食品を摂ることが重要。外食時はエネルギーの摂りすぎやバランスの偏りを招きやすく注意が必要。
3)3食を規則正しい時間に摂る
同じエネルギー量の食事でも摂取回数の多いほうが血糖の変動が小さくなります。食事を抜いて一度の摂取量を増加させるのではなく3回の食事を規則正しい時間に適量を摂ることで血糖を安定させることができます。
糖尿病にならないためには。。。
糖尿病を防ぐには、毎日の生活習慣を改める事しかなく、カロリーの取り過ぎで肥満の人は摂取カロリーを控え、糖質・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維など栄養バランスのとれた食事を1日3回規則正しく食べるように心がける、食べるときは、よく噛み・ゆっくりと時間をかける。また、アルコールの取り過ぎもインスリンの働きをわるくするので過度の飲酒は控えましょう。運動はインシュリンの働きをよくし、血糖値改善に効果的です。
一駅多く歩く、エスカレーターではなく階段を使う、出来る範囲から体を動かす、筋肉をつけることで基礎代謝が上がり、中性脂肪を減らすことができます。
・食事は1日3回とる
・よく噛んで、ゆっくりと食べる
・遅い時間には食事をとらないように注意
・野菜をたくさん(1日350g以上)摂取しましょう
・なるべく外食はしないように
・甘いもの、脂っぽいものを食べ過ぎない様に注意
・アルコールを飲み過ぎない様に気をつけましょう
・肥満気味の人は運動をして痩せましょう
・定期的に運動をするように心がけが必要です
・高脂血栓症・高血圧を改善するようにしましょう
・ストレスをためないように上手に発散しましょう